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スマホの光

20198/30

ブルーライトをカットするならコンタクトレンズとメガネのどっちが良い? 使う上での注意点も

近年になって、ブルーライトというものが問題視されるようになってきました。デスクワークをしている方には特に気になることです。

コンタクトレンズを付けている時にブルーライトはどのように対策すれば良いのかを見ていきましょう。

JINS SCREEN

ブルーライトとは?

そもそも光には波長というものがあり、それによって色や人体に与える影響などが変わります。一般に肌に良くないなんて言われる紫外線は、波長400nm(ナノメートル)以下の短い光ですし、暖房や通信機器などに使われている赤外線は波長780nm以上の長い光です。

ブルーライトとは、波長380~500nmという紫外線に近い波長を持った光のことを指します。実際に見ると青色であることから、ブルーライトと呼ばれているわけですね。

ブルーライトが人体に悪影響と言われる理由

ブルーライトが何かと忌避されているのは、①紫外線に近い波長を持っている②パソコンやスマホから出る光に含まれているという性質が原因です。

もともと、紫外線は太陽光に含まれており、人間の体内リズムを整える効果があります。紫外線を浴びているなら「今は昼間だな」と身体が判断しますし、反対に浴びていなければ「今は夜だな」と判断します。

しかし、現代人は昼夜に関係なくパソコンやスマホを使っています。その結果、紫外線によく似た性質のブルーライトを1日中浴びることになり、身体が今は昼か夜かを判断できなくなっているのです。

その結果起こるのが体内リズムの乱れ。それにより、さらに寝不足や目の疲れ、全身の疲れ、心の不調などさまざまな悪影響を及ぼすことになります。

ブルーライトをカットするグッズの効果

最近ではブルーライトカットメガネがよく見られるようになりましたが、これは名前の通りパソコンやスマホなどから出てくるブルーライトを一部遮断するというものです。

なかなか目に見えにくい効果で懐疑的な意見も少なくありませんが、国内外問わずにさまざまな実験が行われており、目疲れの軽減や肩こりの予防、睡眠の質の向上など一定の効果があることが知られています。

参考:ブルーライト研究所 | 光から目と身体をサイエンス by JINS

ブルーライトをカットするならコンタクトレンズよりもメガネ?

ここまでブルーライトとグッズについてご説明してきましたが、それではコンタクトレンズを付けている方はどのように対策すれば良いのでしょうか?

恐らく、多くの方が最初に考えるのがブルーライトをカットできるコンタクトレンズを探すことでしょう。しかし、現在ブルーライトをカットできるコンタクトレンズというものは非常に少ないです。

また、詳細は後述しますが1日中ブルーライトをカットし続けるというのはおすすめされておらず、時間帯に応じた使い分けが必要になります。コンタクトレンズを1種類しか買わない場合、その使い分けは難しいでしょう。

そこでおすすめなのが、コンタクトレンズを使う方でも、ブルーライトカットはメガネを使うということです。

ブルーライトカットメガネは度を入れなくても買うことができるため、その気になればコンタクトレンズ+メガネという組み合わせも可能です。上で触れた時間帯に応じた使い分けにも相性が良いため、ぜひとも検討してみてください。

UVカットのコンタクトレンズでブルーライトはカットできない?

ブルーライトをカットするコンタクトレンズを探す上で注意したいのが、UV(紫外線)カットと書かれた商品の存在です。紫外線とブルーライトはよく似た性質を持っているため、UVカットレンズでもブルーライトを遮断できそうです。

しかし、これは間違い。紫外線とブルーライトは厳密には光の波長が違い、必ずしも両方をカットできるというわけではありません。

特に、紫外線は不可視光線(目に見えない光)で、ブルーライトは可視光線(目に見える光)という点がポイント。

ブルーライトを遮断するということは青色の光を遮断するということで、裸眼とは見え方が大きく変わってしまいます。通常のUVカットレンズは、このような見え方の変化を嫌って、ブルーライトをあえて通すように作られていることが多いのです。

まとめると、UVカットレンズは必ずしもブルーライトをカットできるとは限らない、もしもカットできるならそのように明記されているということです。

(一方で、ブルーライトカットレンズ/メガネだと紫外線ごとまとめてカットできるものが多いです)

ブルーライトをカットするグッズを使う時のポイント

通常とは見え方が大きく変わります

上でも軽く触れましたが、ブルーライトとは青色の可視光線です。ブルーライトをカットすると、自然と見え方が黄色味がかったものに変わります。

人によっては違和感を覚えるでしょうし、特にパソコンでイラストを描いている方などは色を正しく認識できず作業に支障をきたす恐れもあるでしょう。

また、ブルーライトカットメガネ自体も、商品によってはレンズが青色に見えるものがあります。おしゃれを考える方には影響があるかもしれないため、その部分も考えて商品を吟味したいですね。

ブルーライトをカットするのは夜だけが望ましい

これも上で軽く触れたことですが、ブルーライトを1日中カットするのは止めましょう。

ブルーライトがダメと言われているのは、夜に浴びることで体内リズムが狂ってしまう点にあります。昼間にまでブルーライトをカットしていると、体は「今はまだ夜だな」と錯覚してかえって体内リズムが乱れてしまいます。

ブルーライトをカットするのは夜だけが基本です。

なお、多くの方は朝でかけるときにコンタクトレンズを付けて、夜帰宅したら外してメガネに付け替えます。ブルーライトをカットするならメガネのほうが都合が良いというのは、この付け替えのタイミングにも合っているためです。

夜だけでは効果を十分に感じられず「昼間にも何とかしたい」という方は、ブルーライトのカット率を調整しましょう。カット率は商品によって異なり、昼間は低めのもの、夜間は高めのものが適しています。

おまけ:コンタクトレンズやメガネを買うのが面倒くさいという方へ

ブルーライトをカットするコンタクトレンズやメガネは確かに便利ですが、今使っているものを買い直さなければなりませんし、価格も少々高めです。何かと「面倒だな」と思う方は多いでしょう。

実は、ブルーライトはパソコンやスマホなどの端末側でも制御することが可能です。以下にその例をご紹介します。

それぞれのフリーソフトやアプリのダウンロードはくれぐれも自己責任で行ってください。

まとめ:ブルーライトのカットはコンタクトレンズ以外の対策法で

ブルーライトをカットしてくれるコンタクトレンズは確かに存在しますが、数が少なく、価格も高く、「夜にカットしたいけど、その時間はレンズを外したい」など使い方が噛み合わない部分があります。

ブルーライトのカットはメガネがおすすめです。この記事でも参考文献として扱ったJINSでは、ブルーライトカットメガネが5,000円で買えるため、ぜひとも検討してみてください。

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