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どっちがいい?コンタクトレンズのハード・ソフトを徹底比較。価格や寿命など
コンタクトレンズを選ぶ時に1つ重要となるものが、ハードレンズ・ソフトレンズの選択です。
装着感や清潔さなどさまざまな面で違いが出るため、どちらが適しているのかしっかり吟味して選ぶ必要があります。
「ハードレンズ/ソフトレンズのメリットやデメリットは何?」
「ハードレンズとソフトレンズのどちらにすれば良いの?」
このような疑問を持っている方のために、ハードレンズとソフトレンズそれぞれの特徴を比較した上でご紹介します。
ハードコンタクトレンズの特徴やメリット、デメリット
ハードレンズは硬いプラスチックでできています。また、レンズのサイズが小さく、黒目部分を全部は覆わないという特徴があります。
耐久性が高く寿命が長いため、基本的に1年~2年などの長期間使用向けです。
○ 酸素供給量が高く長時間使用に向いている
サイズが小さめであることから、眼球が空気に触れやすく酸素を供給しやすいです。
そのため、例えばデスクワークで8時間ずっと付けるなどの長時間使用でも、目の負担が比較的軽めです。
○ 衛生的で目の異常を起こしにくい
水分を含まない素材でできているため、雑菌が繁殖しにくく目の異常を起こしにくいです。
ただし、不適切なメンテナンスをしていれば当然意味がありません。ハードレンズはもともと長期間使用を前提としているため、正しいメンテナンスは必須と言えます。
○ 目の異常に気付きやすい
レンズが硬いことから、目に異常がある時に装着すると強い刺激を感じて、異常に気付きやすくなります。
目にゴミが入ったというささいな異常はもちろんのこと、ドライアイや炎症などの大きな異常でもすぐに気付くことができ、重症化する前に食い止めることができます。
○ 矯正力が強く乱視矯正もできる
硬い素材でできていることから、レンズが変形しにくく視力をしっかり矯正してくれます。
また、このことから乱視の矯正も容易です。
― ランニングコストは高いが長期間の価格は安い
一般に、ハードレンズは最低でも1枚4,000円強、高いものなら10,000円、20,000円も超えるなどが価格が高めです。
ただし、1枚で1年など長期間利用できることから、最終的なコストは安くなります。
もちろん、これはトラブルなく使うことができた場合の話です。コンタクトレンズを落としてなくしてしまうというのはよくある話で、ハードレンズを破損・紛失すると多大なコストがかかります。
× 装着感が悪く初心者だと異物感がある
レンズが小さく硬いためどうしても目になじみにくく、、慣れていないと装着時に異物感を覚えることがあります。まばたきをすると、レンズが目の中で上下することもあります。
特に初心者の方だと、慣れるまでに数週間かかることもあるでしょう。
× 衝撃で外れやすいためスポーツには不向き
レンズが小さく硬いため、強い衝撃で外れやすいです。
特に、「スポーツでメガネをかけられないからコンタクトレンズを使いたい!」という方に、ハードレンズは不向きです。
ソフトコンタクトレンズの特徴やメリット、デメリット
ソフトレンズはハードレンズと同じプラスチック製ですが、水分を含むと柔らかくなるという少し変わった性能を持っています。
サイズが大きく、黒目部分を覆うようにできているという特徴もあります。
耐久性が低く寿命が短いため、1day(ワンデー)や2week(ツーウィーク)などの短期間使用が基本です。
○ 装着感が良く初心者でもなじみやすい
レンズが柔らかく水分を多く含んでいるため、目にぴったりとくっついて初心者でも違和感が少なく装着できます。
○ 外れにくくスポーツにも向いている
大きめのサイズと豊富な水分によって目にぴったりとくっつくため、衝撃でも外れにくいです。
このことから、特にスポーツで使う時に向いています。
― ランニングコストは安いが長期間の価格は高い
ソフトコンタクトレンズは1枚数百円程度で買うことができて、ランニングコストが安く気軽に始めやすい傾向にあります。
ただし、1枚ごとの使用期間が短く都度買い換えなければならないため、最終的なコストはハードレンズよりも高くなることが多いです。
× 酸素供給量が小さく長時間使用に向いていない
黒目部分をすっぽり覆ってしまうサイズのため、酸素を供給することができず長時間の使用で目が疲れやすくなります。
ただし、最近はレンズに微細な孔を設けることで酸素供給量を増やしたソフトコンタクトレンズも増えています。価格は少し高くなりますが、そのような商品でデメリットを解消することもできます。
× 不衛生的で目の異常を起こしやすい
レンズ自体に水分が多く含まれていることから、放置すると雑菌が繁殖して目の異常を起こしやすいです。
ただし、ソフトレンズは元々短期間使用を前提としており、1dayの使い捨てタイプであればデメリットになりません。
2weekなど毎日のメンテナンスが必要となるコンタクトレンズの場合は、ハードレンズ以上にしっかりとしたケアが求められます。
× 角膜障害に気付きにくい
上でソフトレンズの付け心地の良さをメリットとしてあげましたが、一方で付け心地が良すぎて目に異常が起きても気付きにくいという側面もあります。
ドライアイや炎症などを起こしていても気付くことができず、放置して重症化してしまうことも少なくありません。
× 矯正力が弱く乱視を矯正できない
ソフトレンズは柔らかいため、矯正力で劣ります。ハードレンズを使っていた方がソフトレンズに変えると、見え方が少しぼやっとしているように感じることもあります。
乱視矯正も苦手で、乱視専用のソフトコンタクトレンズを使う必要があります。
まとめ:コンタクトレンズはハードとソフトのどちらがいい?
ここまで、ハードレンズとソフトレンズの特徴を比較してきました。それでは、結局ハードとソフトのどっちがいいのでしょうか?
○×の数ではハードレンズのほうが優秀ですが、実際のところはソフトレンズの利用者のほうが多いそうです。
最終的には、次のように自分の使い方・性格などに合わせて選んでいくことが重要です。
ハードレンズをおすすめする人
- デスクワークなど長時間使う
- 視力だけでなく目の健康にも気を遣いたい
- 乱視である
- できるだけコストを安くしたい
(ただし、コンタクトレンズをなくさない自信がある方のみ) - しっかりメンテナンスを続けられる自信がある
ソフトレンズをおすすめする人
- 違和感なく快適にコンタクトレンズを付けたい
- スポーツでメガネの代わりに使うつもりだ
- コンタクトレンズをお試し感覚で使いたい
- (1day)メンテナンスできる自信がないから使い捨てたい
- (2week)しっかりメンテナンスを続けられる自信がある
ただし、何も片方のレンズしか使ってはいけないなんてことはありません。1番いいのは使い分けです。
例えば……
- 平日はデスクワークが中心だから、ハードコンタクトレンズを装着する
- 休日は趣味のテニスをするから、1day(ワンデー)のソフトコンタクトレンズを装着する
など。メインとサブを持っておくことで、コンタクトレンズをより快適に、健康的に使えるようになるでしょう。
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