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結論:レーシック12年後、私は「やって良かった」
私は2014年4月にレーシック(LASIK)を受けて、執筆時点で約12年近くが経ちました(※正確には2014年4月→現在で約11年8か月。体感として「12年目の長期経過」として書きます)。結論から言うと、私はレーシックをやって良かったと思っています。
理由はシンプルで、メガネやコンタクトの生活から解放され、12年近くずっと「裸眼で普通に暮らせる」恩恵を受け続けているからです。視力は当初の“超回復”より少し落ち着いた感覚はありますが、日常生活で困っていません。
※この記事はあくまで個人の体験談です。見え方やリスクは個人差があるため、最終判断は必ず眼科(クリニック)で適応検査と説明を受けたうえで行ってください。
私がレーシックを受けた理由(術前の悩み)
メガネの枠と視界ストレス
術前の裸眼視力は、右0.06・左0.05。生活するにはメガネかコンタクトが必須でした。
メガネ生活で地味にストレスだったのが、「下を向いて目線だけ上げる」とメガネの枠外から見ることになり、結局ちゃんと顔を上げないと見えないこと。こういう小さな煩わしさって、毎日積み重なるんですよね。
コンタクトの手間・不安
コンタクトも便利ですが、つけ外しの手間、乾燥、管理の面倒さはあります。旅行や出張でも“目の道具”が増える。そういう「生活のノイズ」を減らしたい気持ちが強くなり、レーシックを本格的に検討しました。
手術の基本情報(2014年4月/東京都/品川近視クリニック/LASIK)
手術時期:2014年4月
地域・施設:東京都/品川近視クリニック
術式:LASIK
術前視力:右0.06/左0.05(覚えている範囲)
手術当日の流れと、いまも覚えている光景

12年近く経つのに、当日の印象は今もはっきり残っています。
検査が多かった記憶
まず強く覚えているのは、「とにかく検査をたくさんやった」という感覚です。適応の確認や目の状態チェックが細かく続き、流れ作業というより“念入り”という印象でした(※感じ方は人それぞれだと思います)。
緑の光を注視し続けた瞬間
手術の場面で一番記憶に残っているのは、「目を動かしてはいけない」と言われて、緑色に光る点を注視し続けたことです。目って、緊張すると逆に動きそうになるので、意識して“点だけを見る”のが大変でした。
首都高の夜景が“点”で見えた感動
術後は、できるだけ目を開けないようにして帰りたかったので、家族に車で迎えに来てもらいました。これは本当に正解でした。
帰りの夜の首都高速道路。ゆっくりと目を開けた瞬間、都内の高層オフィスビルの明かりが、ひとつひとつ鮮明に見えたんです。あの“点で見える夜景”の感動は、今でもはっきり覚えています。
術後1週間〜1年の経過(視力の推移と生活)
1週間後検診:右1.5/左2.0
術後の回復はスムーズでした。1週間後の検診では、右1.5・左2.0と、いわゆる“超回復”の状態。
もちろん、誰もがここまで出るとは限らないですが、私の場合はこの時点で「世界が変わった」と感じました。
1か月〜1年:見え方が安定していく感覚
1か月〜1年の間も、日常の中で見え方がさらに安定していく感覚がありました。仕事も生活も“視力のことを考えない日”が増えていき、眼鏡・コンタクト中心だった頃の不自由さを思い出すほど、裸眼が当たり前になりました。
12年後のリアル:視力は落ちた?後遺症は?
今の視力感:晴れ1.0前後、疲れると0.7〜0.8
12年近く経って、視力は「若干落ちたかも」と感じます。
日中の晴れた状態で調子が良いときは1.0くらい。疲れている夕方〜夜だと0.7〜0.8くらいの感覚です(※体感・自己評価を含みます)。
10年超で感じた“小さな低下”の場面
「落ちた」と強く感じたのは、10年を超えたあたりから。
本当に目が良い(1.5〜2.0くらい)人と車に同乗しているとき、「前の車のナンバー〇〇だよね?」と言われても、すぐに判別できなかった場面があって、「あれ?」と思うようになりました。
ただ、だからといって生活が困るレベルではなく、“完璧だった頃との比較で気づく”程度です。
夜間運転・LED・雨の日の見え方
夜間運転も大きな問題はありません。LEDがにじむ、雨の日に見づらい…といった“乱視っぽさ”は少し感じることがありますが、気にならない程度です。レーシック後1〜3年の頃と比べると「ちょっと違うかな」くらいの変化です。
ドライアイ/ハローグレア/老眼の実感
私の場合、術後から現在まで、後遺症的な症状に悩まされたことはありません。
ドライアイ:まったく問題なし
ハロー・グレア:強く困った経験なし(※感じ方には個人差があります)
老眼:現時点では実感なし
一方で、目の状態は年齢や体調でも変わるので、「異常がないから放置でOK」とは思いません。後述しますが、定期検診の考え方は持っておく方が安心です。
費用は高い?私が「価格以上」と感じる理由
私は、レーシックに50万〜80万円かかったとしても高くないと思っています。
なぜなら、12年近く、メガネやコンタクトに縛られない生活をしてきたからです。朝起きてすぐ見える、旅行に“目の道具”がいらない、スポーツも裸眼でできる。こういうメリットは、毎日の質を確実に上げてくれました。
もちろん家計や価値観によって感じ方は違いますが、私にとっては「価格以上の価値」を回収できています。
手術前の不安TOP3と、実際どうだったか
手術前に不安だったことは、主にこの3つでした。
痛み
後遺症
回復しなかったときのこと
実際は、私は大きなトラブルなく経過しました。ただし、これは“たまたま運が良かった”という言い方もできます。だからこそ、検査や説明をしっかり受け、リスクも理解したうえで判断することが重要です。
やっておいて良かった準備・注意点(これから受ける人へ)
送迎は本当に大事
私が「やっておいて良かった準備」No.1は、家族の送迎手配です。
術後にあの状態で電車で帰るのは、かなり辛かったと思います。可能なら送迎、難しければタクシーなど、帰宅導線を先に決めておくのがおすすめです。
個人差・適応検査・定期検診の考え方
私は今まで特に眼科受診をしていませんでしたが、これは万人におすすめできる行動ではありません。
レーシック後の見え方や合併症リスクは個人差があり、年齢によって老眼も出てきます。少なくとも「違和感が出たらすぐ受診できる体制」を作っておく、できれば定期的にチェックする、という考え方の方が安心です。
向いている人/慎重に検討したい人(私の基準)
私が友人に勧めるなら、ひとつの目安は「裸眼視力0.3を下回っている(運転でメガネ条件が付く)」くらいの不便さがある人です。メリットが大きく出やすいと思います。
ただし、レーシックを受ける前の私は「レーシックの先生はメガネを掛けてるでしょ?だからやるべきじゃない」といった話を聞いたり、調べて不安になったりして、長く迷っていました。この気持ちもすごく分かります。
医師がメガネの理由はさまざまで、老眼対策、屈折異常の種類、適応の問題、生活上の選択などもあり得ます。だから「先生がメガネ=レーシック否定」と短絡的に結論づけず、自分の目が適応かどうかを軸に判断するのが大事だと思います。
よくある質問Q&A
Q1. レーシックは何年後に視力が落ちますか?
A. 私は10年を超えたあたりから「少し落ちたかも」と感じ始めました。ただし個人差が大きいので、経年変化の可能性も含めて説明を受けるのが安心です。
Q2. 12年後の視力はどのくらいですか?
A. 日中の晴れで調子が良いときは1.0前後、疲れて夕方〜夜は0.7〜0.8くらいの感覚です(体感を含みます)。
Q3. 後遺症(ドライアイや痛み)は出ましたか?
A. 私は術後から現在まで、後遺症的な症状に悩まされたことはありません。
Q4. ハロー・グレア(光のにじみ)はありますか?
A. 強く困った経験はありません。ただ、夜の見え方は体調や年数で微妙に変わる可能性があると感じています。
Q5. 夜間運転や雨の日の視界はどうですか?
A. 夜間運転も問題ありません。LEDが少し乱視っぽく感じることはありますが、気にならない程度です。
Q6. 老眼は早くなりますか?
A. 私は現時点で老眼の実感はありません。ただし年齢要因が大きいので、将来的に出てくる可能性は想定しています。
Q7. 手術当日は一人で帰れますか?
A. 私は送迎を頼んで正解でした。なるべく目を開けない状態で移動するので、可能なら送迎やタクシーなどを検討するのがおすすめです。
Q8. クリニックの先生がメガネなのはなぜ?
A. 一概に「レーシック否定」とは言えません。老眼や適応の違い、生活の選択など理由は複数あり得ます。気になる場合は診察時に率直に質問してOKです。
Q9. 術後の検診は必要ですか?
A. 私は積極的に通院していませんでしたが、違和感があるなら早めの受診が安心です。個人差があるため、術後の推奨スケジュールに従うのが基本です。
まとめ:12年後の総評と、迷っている人への一言
私は2014年4月にLASIKを受け、約12年近く「裸眼で快適」に暮らせています
視力は当初より落ち着いた感覚はあるものの、日常で困るレベルではありません
後遺症は私は感じていませんが、これは個人差があるため“自分に当てはまるか”は別問題です
送迎など術後の準備は術後経過を大きく左右します
迷っている方は、適応検査と説明を受けたうえで「自分の生活の不便さ」と「許容できるリスク」を天秤にかけて総合的に判断するとよいでしょう。
以上、レーシック術後12年後のレポートでした!
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