「レーシックに興味はあるけど、あと一歩が踏み出せない…」
そんなモヤモヤした状態で検索して、このページに来られたのではないでしょうか。
メガネやコンタクトが不便なのはイヤ
でも目の手術って、やっぱり怖い…
後悔したくないから、メリットもデメリットもきちんと知っておきたい
僕(管理人兄)もまったく同じでした。
2007年ごろにレーシックの存在を知ってから、実際に受けた2014年まで、5年以上ビビっていた側の人間です(笑)
この記事では、そんな僕と弟の実際のレーシック体験をベースに、
一般的に言われているレーシックのメリット・デメリット
メガネ・コンタクトとの比較
「受ける前にここだけはチェックしておいた方がいい」というポイント
を、できるだけ具体的に整理していきます。
※ここで書くのはあくまで「体験+一般論」です。
最終的な判断は、必ず眼科医と相談したうえで行ってくださいね。
目次
レーシックってそもそも何?メガネ・コンタクトとどう違う?
レーシックのざっくりした仕組み
最初に、難しい専門用語は置いておいて、イメージだけ押さえておきましょう。
目の表面の「角膜」に、レーザーでごく薄くフタ(フラップ)を作る
フタをパカッと開いて、角膜の内部をレーザーで少し削って形を整える
フタを元に戻して、角膜のカーブを変えることでピントを合わせやすくする
つまり、
メガネやコンタクトみたいに、「外側から屈折を変える」のではなく
「角膜そのものの形を変えてしまう」のがレーシック
というイメージです。
メガネ・コンタクトとの一番大きな違い
メガネ
取り外し自由
視力の調整が何度でもやり直せる
その代わり、曇る・ズレる・見た目が気になることも
コンタクト
見え方は自然
でも「装着・外す・洗浄」の手間とランニングコストがかかる
つけたまま寝るなどで、トラブルのリスクも
レーシック
一度やったら、基本的に「元の角膜」には戻せない
メガネ・コンタクトなしで生活できる可能性が高い
手術というハードルと、医療としてのリスクがある
ここを踏まえたうえで、メリット・デメリットを見ていきましょう。
レーシックのメリット|実際どう変わる?生活面・コスト面

1. 日常生活のストレスから解放される
これは正直、受けてみないと実感しづらいところですが、
僕自身がいちばん大きかったのは「生活全体のストレス」が消えたことです。
僕(兄)の術前の視力と不便さ
視力:右0.06/左0.05(両目でも0.1に届かないレベルの超ド近眼)
メガネ&コンタクトがないと「生活が成立しない」レベル
具体的には…
足の爪が見えないから切りにくい
メガネを外すと、本も読めない・テレビも見えない
海やプールでは、ゴーグルなしで潜るとコンタクトが流れる
朝起きてまず「メガネどこだ?」から一日が始まる
こういう小さなストレスが、毎日・何年も蓄積している状態でした。
術後の変化(兄・弟共通)
朝起きて、そのままハッキリ見える
シャワー・お風呂・温泉・プールで、視界の心配をしなくていい
メガネをなくす・壊す心配がなくなる
旅行や出張の荷物から、コンタクト用品一式が消える
視力としては、
僕:0.05前後 → 翌日に2.0、その後1.5〜2.0を3年半維持
弟:0.04+強めの乱視 → 翌日に1.5、その後も安定
という感じで、「コンタクトをつけて良く見えていたときの世界」が、
何もつけずにデフォルトになった感覚でした。
2. 長期的にはコスト面のメリットも大きい
これは人によって差がありますが、
-1.0〜-7.0くらいのコンタクトユーザーだと、ランニングコストはそれなりにかかります。
一般的なコスト感(ざっくりイメージ)
2weekコンタクト+ケア用品:
→ 年間3〜5万円前後1dayコンタクト:
→ 年間5〜10万円以上になることも
10年単位で見ると、
コンタクトだけで「数十万円〜100万円近く」になる人も珍しくありません。
僕の場合、実際にかかったレーシック費用は、
「レクスト+角膜強じん化」で約58〜60万円
でしたが、
今後10年〜20年とコンタクト代を払い続けること
メガネ・コンタクトのトラブルによるストレスを考えると、トータルでは元が取れる投資だったと感じています。
3. 視力が(少なくとも数年は)安定している実感
ここはあくまで「僕のケース」ですが、
術後3年半、
1日8時間以上パソコン
スマホいじり
読書1時間
という「目を酷使する生活」をしていても、視力は1.5〜2.0前後をキープしています。
角膜強じん化(コーティング)も一緒にやっていて、
「角膜を強くして、術後に形が崩れにくくする」
という説明を受けていたので、そこも効いているのかもしれません。
もちろん、
加齢による老眼
もともとの目の状態
などで個人差は出ますが、
「数年で元のド近眼に戻る」というケースは少数派だと感じています。
レーシックのデメリット・リスク|ここを知らないと後悔しやすい
「メリットだけ見て勢いで決める」と、後から後悔しやすいのも事実です。
ここからは、僕が実際に感じたデメリットや、一般的に指摘されているリスクを整理します。
1. 一度削った角膜は「完全には元に戻せない」
一般的に言われていること
レーシックは、角膜の厚さを一部削って形を変える手術です。
角膜は一度削ると、元の状態に再生させることはできません。
「やっぱりやめたいから完全に元に戻す」ということは基本的に不可能です。
僕の感覚として
手術前にここをしっかり理解していたからこそ、3〜5年悩み続けたとも言えます。
その意味で、「ノリと勢い」でやる手術ではない
ちゃんと不安と向き合って、それでもやるかどうか決めることが大事だと思います。
2. ハロー・グレア・ドライアイなどの術後症状
一般的に言われていること
よくある術後症状としては、
ハロー:夜間の光のまわりに輪ができてにじんで見える
グレア:光がギラギラと眩しく感じる
ドライアイ:術後しばらく目が乾きやすくなる
が挙げられます。
多くの場合、
数ヶ月〜1年程度で軽くなっていくと言われますが、
元々の体質や角膜の状態で「長く続く人」もいます。
弟のケース(強度近視+乱視・D値10超え)
術後1日〜数日:
車のライトや信号が「フワーッ」と広がってかなり眩しい
夜の運転は危ないと感じるレベル
1週間後:
「意識すればわかるが、生活の妨げになるほどではない」程度に軽減
1ヶ月以降:
「言われればあるかも?」くらい
日常の中で困ることはほぼなし
最初の説明どおり、「ハロー・グレアは出る」と覚悟していたので、
心理的なショックは少なかったです。
僕のケース
夜間の光のにじみは確かにありましたが、運転できないほどではなく
数ヶ月〜1年でほとんど気にならなくなりました。
ドライアイについては、
指示通りに点眼していたこともあり
「つらくて仕方ない」というレベルにはなっていません。
3. 費用面のギャップ・アップセルの現実
僕が実際に感じたこと
僕は事前に、「レーシック費用は30万円くらいかな」と予算を決めてクリニックへ行きました。
ところが、カウンセリングでは、
「実はホームページに載せていない最新機種がありまして…」
「その視力だとハロー・グレアの心配がありますから、この機種のほうが安心です」
「一生のことですから、できるだけ良い機械をおすすめします」
という説明を受け、最終的に
約58万円のコースを選択
しました。
隣で25万円コースを選んだ外国人の方も、
普通に視力回復していたのを見て、
「安くても高くても、基本的には視力はちゃんと回復するんだな」
「高いプランは“より良い条件・安心料”に払っている感覚なんだな」
と感じたのを覚えています。
ここで後悔しないためのポイント
「予算上限(例:30万円まで)」を自分の中で決めておく
カウンセリング時にも、「これ以上は出せません」とハッキリ伝える
どうしても迷ったら、その場で即決せず一度持ち帰る
「一生のことだから…」と言われると、つい財布のヒモが緩みますが、
無理して払った金額は、のちのち精神的なモヤモヤにも繋がります。
メガネ・コンタクトとレーシックを比較してみる
ここまでの話を、いったん冷静に整理してみます。
メガネのメリット・デメリット
メリット
手術不要で、リスクが少ない
度数変更が簡単
取り外し自由で「今日はメガネ」「今日は裸眼+コンタクト」など選べる
ファッションとして楽しめる人もいる
デメリット
曇る・ズレる・重い・圧迫感がある
視野がレンズの範囲に限られる(横が見づらい)
スポーツや温泉・プールなどで不便
長期的なコンプレックスになりやすい人も
コンタクトのメリット・デメリット
メリット
視界が広く、自然な見え方
見た目で「目が悪い」とバレにくい
スポーツ・外出時に便利
デメリット
毎日の装着・外す・洗浄の手間
ドライアイや角膜炎などのリスク
ランニングコストがかかる(年間数万円〜)
つけたまま寝る・不適切な使い方をするとトラブルの原因に
レーシックのメリット・デメリット(総まとめ)

メリット
メガネ・コンタクトなしで生活できる可能性が高い
長期的にはランニングコストがかからない
旅行やスポーツ・日常生活でのストレスから解放される
数年単位で視力が安定しているケースも多い(※個人差あり)
デメリット
医療行為であり、合併症のリスクはゼロではない
一度削った角膜は元に戻せない
ハロー・グレア・ドライアイなどの術後症状が出る可能性
高度な術式を選ぶと費用が高くなる(30万〜60万円台など)
レーシックに向いている人・向いていない人の目安
もちろん最終判断は医師と相談ですが、
体験談と一般的な話を踏まえて、「こういう人は検討の価値ありだな」と思う目安を書いておきます。
レーシックを検討する価値が高い人
メガネ・コンタクトに日常的なストレスを強く感じている
視力が安定していて、角膜の厚さなどの条件が合っている(これは検査必須)
スポーツ・アウトドア・旅行など、裸眼で活動したいシーンが多い
長期的なコストを考えると、レーシックの費用も「投資」と考えられる
「リスクを理解した上で、それでもメガネ・コンタクトを卒業したい」と本気で思えている
慎重に考えたほうがいいケース(医師相談必須)
もともとドライアイがかなり強い
角膜が薄いと言われたことがある
持病や服薬の影響で、術後の回復に不安がある
夜間運転の仕事が多く、ハロー・グレアの影響が致命的になりうる
「ちょっと興味あるから、とりあえずやってみる」くらいの温度感
「向いていない=絶対ダメ」というわけではなく、
より慎重に検討したほうがいいゾーンだと考えてください。
後悔しないために…カウンセリングで必ず確認したいポイント
最後に、「ここだけは聞いておくと後悔しにくい」という質問リストをまとめます。
自分の目の状態について
自分の近視・乱視の度数
角膜の厚さや形の特徴
アベリーノなど、遺伝性の角膜疾患の有無(検査があるか)
D値(近視+乱視の程度を表す数値)がどの程度か
術後の見え方・リスクについて
自分のケースで想定される視力の目標値(「1.0〜1.5を目指せる」など)
ハロー・グレア・ドライアイのリスクと、その頻度・程度
夜間運転の仕事がある場合の注意点
万が一トラブルが起きたときのフォロー体制(再手術・治療など)
費用とプランについて
標準プランと高額プランの具体的な違い
使う機械・追尾機能 角膜強じん化などのオプション有無 保証内容
自分の目の状態から見て、「高額プランが必要な理由」が本当にあるのか
まとめ:メリット・デメリットを「自分ごと」に落としこんでみる
レーシックには、メガネ・コンタクトから解放される大きなメリットと同時に、
一度削った角膜は戻せない・医療としてのリスクがあるというデメリットがハッキリ存在します。
僕自身の結論としては、
「もっと早く受けておけばよかった」
というのが、本音中の本音です。
ですがそれは、
自分の目の状態を検査でしっかり確認し、メリット・デメリットを理解したうえで
「それでもやる」と腹を決めてから受けたからこそ、言える言葉だとも思っています。
この記事が、
レーシックのメリット・デメリットを整理するための材料になればうれしいです。
※本記事は一個人(管理人兄弟)の体験や一般的に言われている情報をもとにした内容です。
実際の手術や治療については、必ず専門の眼科医と相談したうえで、ご自身の目の状態に合った判断をされてください。



