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レーシック手術当日の流れと検査の全体像【品川近視クリニック体験談】
レーシック手術当日。
この体験談では、品川近視クリニック(有楽町)で「検査+手術」を同日に予定して来院した1日の流れを、できるだけ具体的にまとめる。
初めての来院で、何時間くらいかかるのか
どんな検査をどのくらい行うのか
医師との相談でどんな選択を迫られたのか
どの術式と費用に落ち着いたのか
これから予約・来院を考えている人が、当日のイメージをつかみやすいように整理している。
有楽町の品川近視クリニックへ到着するまで
手術と術前検査を同日に行うスケジュールだったため、来院時間は朝9時。
ちょうど通勤・通学ラッシュの時間帯で、満員電車に揺られながら有楽町駅に到着した。
最寄り駅:JR有楽町駅
出口:銀座口
目印:有楽町イトシア(ビル壁面の「OIOI」のロゴが目立つ)
土地勘がない場合でも、駅からの導線はわかりやすい。
駅を出てすぐに目的地のビルが視界に入るため、「初めてで迷ってしまうのでは」という不安は比較的小さい印象だった。
受付〜問診表・同意書の記入
クリニックに到着後、まず受付で「レーシック手術の術前検査・手術で来院した」旨を伝え、事前に用意していた紹介状を提出する。
受付スタッフは、日本語の堪能な外国籍スタッフも含め、テキパキと対応している印象だった。
問診表の記入と手術同意書
続いて、一般的な病院と同様に問診表を記入する。
レーシックの場合はこれに加えて、
レーシック手術に関する説明事項
合併症・リスクについての記載
同意を示すサイン
を行う手術同意書が用意されている。
全身麻酔の手術などと比べると大がかりな印象は薄いが、「目の手術」であることに変わりはないため、内容をよく読み、納得したうえで署名を行うことが重要である。
一連の書類記入が終わると、呼び出しがあるまで待合室で待機し、その後いよいよ各種検査が始まる。
レーシック前に行われる主な検査内容
品川近視クリニックでの術前検査は、短時間で終わるものから、詳細な測定まで、多数の検査を組み合わせて行われる。
実際に行った検査は、細かく数えると12〜13種類ほどあった。
アベリーノ・ユニバーサルテスト(遺伝子検査)
最初に受けたのが、**「アベリーノ・ユニバーサルテスト」**と呼ばれる遺伝子検査である。
目的:角膜に混濁を起こす遺伝子(アベリーノ角膜ジストロフィーなど)を持っているかどうかの確認
方法:綿棒のような器具で口腔内(頬の内側など)をこすり、細胞を採取する
結果が出るまでの時間:4〜5時間程度(手術前までに結果を知らせてもらえる)
レーシック後の経年で角膜が濁るリスクを事前に把握するための検査であり、陽性の場合にはレーシック自体が推奨されない可能性もあると説明された。
視力検査・乱視測定・眼圧・角膜形状など
続いて、一般的な眼科検査をより細かくしたような検査群が続く。
視力検査(ランドルト環での測定)
乱視の有無・程度の測定
眼圧検査
角膜のカーブ・厚さを測定する検査
瞳孔径の測定(暗所・明所)
角膜の大きさ・形状を測る検査
など、多方面から「レーシックに適している目かどうか」を確認していく。
ここでの回答は、術式の選択にも関わるため、見えていないものを「見える」と答えたりせず、正直に答えることが重要である。
検査結果で「D値10.0超」と言われたケース
すべての検査が終わった後、医師による診察と説明が行われる。
ここで初めて、「自分の眼がレーシックにどれだけ向いているのか」が具体的な数字として提示される。
D値とは何か
説明の中で出てきたのが、「D」と呼ばれる数値である。
近視の強さ
乱視の強さ
などを統合して評価する指標であり、これが10.0を超えるとレーシックの適応としては慎重な判断が必要と説明された。
筆者の裸眼視力は両眼とも0.04。
想像以上に乱視も強く、D値は両目とも「10.25」という数値が出ていた。
D10超の場合に勧められた「フェイキック」の存在
医師の説明では、
D値が10.0を超える場合、術後の見え方の質(ハロー・グレアなど)のリスクが高くなるため、レーシックは推奨しないケースもある
代替案として、眼内にレンズを入れる**「フェイキック(有水晶体眼内レンズ)」**という方法がある
とのことだった。
ただし、フェイキックには次のような特徴がある。
費用が高額(レーシックで想定していた約50万円に対し、フェイキックは70万円超という案内)
使用するレンズの準備が必要なため、当日そのまま手術はできない
費用とスケジュールの両面で、レーシックとは別種の選択になると感じた。
レーシックを続行するか、視力回復をあきらめるか
医師から提示された選択肢は、実質的に次の2つだった。
D値10超のリスクを理解したうえでレーシックを受ける
フェイキックや他の手段を選ばず、視力回復手術自体を見送る
費用面やスケジュールを考え、フェイキックは現時点では現実的ではないと判断したため、
「レーシックをこのまま受けるかどうか」が検討の中心となった。
レーシック続行を選んだ理由
最終的に、リスクを理解したうえでレーシックを選択した。
理由は次の通りである。
D値が10.25とはいえ、医師の説明では「必ず強いハロー・グレアが残る」とは断定されていなかったこと
もし夜間の見え方に問題が出た場合は、夜間運転時のみメガネを併用するなどの対策が取りうると感じたこと
長年の強い近視による生活の不便さから、視力を回復したいという気持ちが非常に強かったこと
レーシックは目の状態・生活スタイル・リスク許容度によって最適解が変わるため、
こうした判断はあくまで「一個人の選択」である。
実際に検討する際には、必ず医師と相談する必要がある。
選択した術式と追加オプション、費用の目安
検査結果と医師の説明を踏まえ、最終的に選択した術式は次の通りである。
術式:Lext(レクスト)
追加オプション:角膜強じん化手術
Lext(レクスト)について
Lextは、レーザー照射時の追尾性能などが強化されたタイプのレーシック術式で、
スタンダードなプランよりも高精度な矯正を行うことを目的としたコースとして案内された。
なお、眼球追尾機能には、
2次元的な追尾
7次元的な追尾
など、複数のグレードがあり、より高性能な追尾機能を選ぶほど費用が上がるとの説明があった。
今回の選択では、追尾機能は2次元タイプを選び、その分を角膜強じん化に回す形となった。
角膜強じん化手術を追加した理由
角膜強じん化(角膜クロスリンキングに近い考え方の処置)は、
角膜の強度を高めることで、術後の角膜変形を抑える
強度を150〜300%程度高めるイメージで、近視の戻りを軽減する目的
といった説明がされていた。
強度の近視で、レーシック時に削る角膜量が多くなるほど、
術後の角膜が薄くなる
将来的な視力低下のリスクが相対的に高くなる
と案内されたため、長期的な視力維持を重視して角膜強じん化を追加することにした。
費用は、レーシック基本料金に対して+約10万円というイメージである。
最終的な費用
術式:Lext(2次元追尾)
追加オプション:角膜強じん化
これらを組み合わせた結果、総額約48万円という費用になった。
7次元追尾などさらに上位のプランを選ぶ場合は、ここからさらに費用が上乗せされる。
どのグレードまで求めるかは、
予算
視力の程度
リスクの許容範囲
によって変わるため、実際の検査結果と医師との相談で決めていくことになる。
検査にかかった時間と当日のスケジュール感
午前中は検査と医師の診察・術式選び・会計までを行い、所要時間は約3時間30分程度であった。
事前に案内されていたスケジュールは、
午前:9時〜12時 検査
午後:15時〜18時 手術・術後の休憩
という構成であり、検査〜会計までの実時間はほぼ予定通りの範囲内に収まった。
平日だったため比較的空いていたと考えられるが、
土日や繁忙期には検査待ち時間が長くなる可能性もある。
ただし、検査終了から手術開始までは3時間程度のインターバルがあり、
多少検査が押してもスケジュール内に収まるよう配慮されている印象だった。
これからレーシック検査を受ける人へのポイント
今回の体験を踏まえ、これから品川近視クリニックなどで検査を受ける人に伝えたいポイントをまとめる。
検査項目は多いが、ひとつひとつは難しいものではない
正直に答えることが何より重要。
D値が高い場合は、レーシック以外の選択肢(フェイキックなど)も提示されることがある
費用・スケジュール・リスクを総合的に検討する必要がある。
術式やオプションは「上があるほど良い」とは限らず、予算とのバランスも大切
自分がどこまで費用をかけられるかを事前にイメージしておくと決めやすい。
検査〜会計までの時間は半日程度を見込んでおく
その後の手術までのインターバルで軽く食事や休憩を取る余裕がある。
この章では、手術当日の「検査〜術式決定」までの流れを中心にまとめた。
次の段階では、いよいよ実際のレーシック手術の内容と、術直後の見え方・感覚についての体験談へと続いていく。
次の体験談記事を見る⇒品川近視クリニックでレーシック手術を受けた体験談|当日の流れ・痛み・見え方の変化を詳しく解説
前の体験談記事を見る⇒品川近視クリニックでレーシック予約|検査の流れ・持ち物・付き添いの必要性まで体験解説













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